三昧琴

三昧琴は石川県の鍛冶師 河上知明が作り出す楽器。これもまた、日本の伝統技術の鍛冶から産み出される作品です。

更に叶聖美が使用する三昧琴には蒔絵作家の河上美津子さんによる20金の龍が施されており芸術作品としても素晴らしいものです。

純チタンを高熱の釜で焼き溶かして打ち付けて叩いては焼きを何度も繰り返し皿状に成形していきます。

鍛冶技術は江戸時代では侍が腰に下げていた刀を作っていた技術。一枚づつ音色が違い複雑な倍音を含んでいます。

その音色は水滴が落ちては水面に広がり重なる合う様な状景が想い浮かび上がって天の雫音を連想させます。

日本には古くから庭に宍戸落としや風鈴などを置く習慣があり水が落ちる音、風が靡く音など自然の働きがぶつかり合った時に出る音を楽しむ趣向があります。

それは、常に動き続ける自然を目や耳で確認して自然の一部として存在している自分を見つめる禅に通じています。

音旋響の楽器
シンギングリン
三線
Eサロッド

写真 taharo